日常のお洗濯で、自分好みの香りを残して洗いたいと考えている方は多いのではないでしょうか。しかし、洗濯後の洗濯物になかなか香りがうまく残らないとお悩みの方も多いようです。香りを強く残そうと過度に柔軟剤を使用するなど誤った使い方をしてしまうと、洗濯物や素肌へのダメージの影響などが生じてしまうこともあります。今回は、柔軟剤の香りを洗濯後の衣類に程よく残すための適切な洗濯方法についてご紹介いたします。
柔軟剤の香りを程よく残すための正しい洗い方

それではさっそく、柔軟剤の香りを程よく残すために実践いただきたい、正しい洗濯方法についてご紹介いたします。なかなか香りが残らない・強く香りすぎてしまうなどお悩みの方は、ぜひご紹介する方法を参考にお洗濯に挑戦してみてください。
柔軟剤・洗濯洗剤は水量に対しての使用量を守る
柔軟剤の香りを残そうとして一番やってしまいがちなのが、定められた使用量を守らずに使用してしまうパターンです。製造メーカーは、洗濯の際に使用する水量に対して最適な成分量を考慮した上で使用すべき量を設定しています。
メーカーが定めている使用量を守らないと、想定された効果が十分に発揮されなかったり、過度に香り過ぎてしまったり、溶け残りが生じて洗濯ダメージや肌トラブルの原因になってしまったりと、せっかくの効果がマイナスに働いてしまいます。
柔軟剤・洗濯洗剤の水量に対しての使用量は、各製品のパッケージの裏面に必ず記載がされているので、そちらをしっかりと確認し、ご自宅の洗濯機が判別した使用水量に対して適切な使用量を守って使うようにしましょう。
洗濯洗剤は無香料のものを使用する
洗濯洗剤の香りは、柔軟剤を併用せず洗濯洗剤のみを使用して洗濯される方も想定してつけられているため、想像しているよりも香り残りが強く、柔軟剤との相性によっては香りの相性が悪く変に香りが残ってしまったり、柔軟剤よりも洗濯洗剤の香りの方が強く残ってしまったりする場合もあります。
柔軟剤の香りを邪魔しない・させないためにも、使用する洗濯洗剤はなるべく無香料のものを使用するよう心がけましょう。
衣類についた汚れやにおいをしっかりと落とす
柔軟剤は一般的に、洗いの工程が完了したあとのすすぎの段階で投入されます。そのため、洗いの工程で元々の洗濯物に付着した汚れやにおいがしっかりと落としきれていないと、うまく香りが残らない場合や、落としきれなかった汚れやにおいと混じり異臭となって残ってしまうことがあります。
洗濯物についた汚れやにおいは、すすぎに入る段階までにしっかりと落とすようにしましょう。
汚れやにおいをしっかり落とすためのポイント1:40度前後のぬるま湯で洗濯する
汚れやにおいをしっかりと落とすためにおすすめしたい方法の一つ目は、40度前後のぬるま湯を使って洗濯を行うことです。
汚れやニオイの菌は熱に弱いため、40度前後のぬるま湯を使用して洗濯を行うことで、落としにくい汚れやニオイもすっきりと落ちやすくなり、その後の柔軟剤の香りも残りやすく洗い上がります。
香りをしっかりと残したい場合はもちろん、汚れやニオイ落ちが気になる・不満があるという方にも、ぬるま湯を使っての洗濯はおすすめの洗濯方法です。
汚れやにおいをしっかり落とすためのポイント2:激しい汚れやにおいのついたものは予洗いを行っておく
激しい汚れやにおいがついたものは、洗濯機で洗う前に洗面器などにお湯を溜めて事前に予洗いを行いある程度汚れを落としてから洗濯機に投入するのも一つの手段です。そうすることで汚れがしっかりと落ちると同時に、他の洗濯物への汚れやニオイ移りの対策にもなり、後の柔軟剤の香りが適切な形で残りやすく仕上がります。
汚れやにおいをしっかり落とすためのポイント3:衣料用漂白剤を併用する
汚れやニオイ菌をしっかりと落とすためには、衣料用漂白剤を併用することもおすすめの方法の一つです。漂白剤を使用することで、まとめ洗いでもニオイや汚れが落としやすくなり、室内干しの際の生乾きのニオイを防ぐ予防策にもなります。
衣料用漂白剤は色柄ものに対応したものを使用し、こちらも定められた使用量・使用方法を守って、普段お使いの洗濯洗剤と一緒に使用するようにすると良いでしょう。
汚れやにおいをしっかり落とすためのポイント4:消臭・抗菌・洗浄力に特化した洗濯洗剤を使用する
市販されている洗濯洗剤には、様々な機能に特化したものが数多く販売されています。柔軟剤の香りをしっかりと残すためには、洗濯物についた汚れやニオイをしっかりと落とすことが大前提となるため、消臭・抗菌・洗浄力に特化した洗濯洗剤を選んで使用すると良いでしょう。
なお、デリケートな衣類や洗濯物によっては洗濯ダメージの原因となってしまう場合もあるため、洗濯物や用途にあわせて使い分けるようにすると良いでしょう。
脱水の時間を短めに設定する
柔軟剤は、すすぎ洗いの工程で投入され、その後脱水の工程を経て洗濯が完了する流れとなります。そのため、脱水時間を長めに設定していると、洗濯物に柔軟剤の成分が残りにくく、想定していたよりも香りが残らない仕上がりとなってしまう場合があります。
柔軟剤の香りを残すことを重視したい場合は、脱水の時間を気持ち短めに設定すると、香りが残りやすくなるためおすすめです。
乾燥の際には部屋干しを行う
洗濯物を干す際に、外干しをしてしまうと、日光の殺菌効果と風の影響を受けることによって香りが飛んでしまいやすくなります。
乾燥機の使用も、熱の力を使って高温で乾かす仕様のため、香りが飛びやすいので注意が必要です。
柔軟剤の香りを残したい場合は、洗濯物は外に干して乾燥させず、なるべく部屋干しを行う形で干すと香りが残りやすくなるでしょう。
気をつけて!柔軟剤の香りを残そうとやってしまいがちな注意点

柔軟剤の香りを残すための方法をご説明してきましたが、ここでは柔軟剤の香りがうまく残らないからとやってしまいがちなNG行為についてもまとめました。ついついやってしまっていた!という方は注意してください。
香りを残そうと規定量を超え過度な量を使用しない
先述した通り、香りを適切な形で香らせるためには、定められた規定量を遵守することが大切です。強く香らせよう・香りを残そうと、規定量を超えて過度な量を使用されないよう注意してください。
過度な量の使用は、溶け残りによる洗濯ダメージや肌トラブル発生の原因となってしまう可能性に加え、自分で思っているよりも香りが強く残っていることで、他の方への迷惑になったりと、香りによるトラブルを招いてしまう原因にもなります。
トラブルを避けるためにも、柔軟剤の使用量には十分にご注意のうえご使用ください。
過度な柔軟剤の使用は吸水性や使用感に支障が生じる可能性がある
柔軟剤の過度な使用は、香り以外にも様々な面で影響が及ぶ恐れがあります。柔軟剤は、洗濯物に対してコーティング成分で膜を作ることにより肌触りのよさを演出する効果を発揮する仕様のため、過度に使用することで、コーディング成分の膜が厚くなりすぎてしまい、洗濯物の吸水性が悪くなってしまったり、肌触りを含めた使用感に違和感を感じるなど、様々な支障が生じる可能性があります。
香りを適切に香らせる目的においてはもちろん、そういった支障を避けるためにも、メーカーの推奨する使用方法から外れた柔軟剤の過度な使用はお控えください。
残り湯を使用した洗濯は香りをしっかりと残したい場合には避ける
節水のためにお洗濯に残り湯を使われているという方も多いかと思いますが、柔軟剤の香りを発揮するためには、残り湯の使用はあまりおすすめできません。残り湯には皮脂の汚れや雑菌などが少なからず含まれているため、十分な洗浄効果を発揮しない可能性があるためです。
もし使用される場合は、洗いの際にのみ使用するようにして、すすぎの際には必ず新しい清潔な水を使うよう心がけましょう。
柔軟剤の使用以外で香りを楽しみたい・快適な使用感を損いたくない場合には

市販されているほとんどの柔軟剤は、使用することで良い香りを残すことができますが、それと同時にコーティング成分が洗濯物に施されるため、場合によっては吸水性の低下や使用感の低下に繋がってしまう場合もあります。そういったトラブルを避けるためにおすすめしたい方法・または柔軟剤を使用しない形で香りを楽しむためにおすすめしたい方法を最後にご紹介させていただきます。
天然由来の香料・成分を使用した洗濯洗剤や柔軟剤を使用する
一般的に市販されている洗濯洗剤や柔軟剤の香り付けには化学物質を使用したものがほとんどですが、なかには天然由来の香料や成分を使用しているものも販売されています。
そういったタイプの洗濯洗剤・柔軟剤を使用することで、快適な使用感を保持しつつ自然由来の香りを楽しむことができるため、洗濯ダメージや使用感への影響・肌トラブルなどが気になるという場合は、天然由来の香料や成分を使用した洗濯洗剤や柔軟剤を選択するようにすると良いでしょう。
衣料用の香り付けスプレーなどを洗濯・乾燥後に使用する
タオルなど素肌に直接触れるものに香りが残るタイプの柔軟剤を使用することを躊躇される方も一定数いらっしゃるかと思います。最近では、洗濯後乾燥した衣類に使用する香り付けを目的とした衣料用スプレーも販売されているため、まとめ洗いに柔軟剤を使用するのに抵抗はあるけれど、衣類など一部の洗濯物には香りを残したいという方には、そういったタイプの商品を別途活用するのもおすすめの方法の一つです。衣料用スプレーは、香り付けのための目的としてはもちろん、衣類についたしわを取ってくれたり、抗菌効果を同時に発揮したりしてくれるタイプのものも販売されているため、ひとつ持っておくと何かと役に立つ便利なアイテムです。
柔軟剤は決められた使用方法で正しく活用し適切な範囲で香りを楽しみましょう

今回は、洗濯物に柔軟剤の香りを残すために実践いただきたい・気をつけていただきたいお洗濯のコツとポイントについてご紹介させていただきました。
あまりうまく柔軟剤の香りが香らないという方は、今回ご紹介した内容を参考に、日常のお洗濯方法をぜひ見直してみてください。
また、柔軟剤を含め、自分の香りは自分で思っている以上に他の方にとって香っている場合も多々ございます。香りは周囲の方の迷惑にならない範囲で楽しむように心がけましょう。
本記事は下記のサイトを参考に作成しております。
(参考:ウォッシュタイムズ 柔軟剤の匂いを残す方法まとめ!香りが衣類にたっぷり残る裏ワザ7選 2023年1月12日、宅配クリーニング比較ランキング 柔軟剤の匂いを残す方法!香りを長持ちさせるコツ 2023年1月12日)