自宅にあるタオルが硬い、はじめは柔らかかったのに使っているうちにだんだんとタオルが硬くなってきたなどとお悩みの方に向けて、タオルが硬くなる原因と硬くなるのを防ぐための予防法・解決策についてご紹介していきます。
タオルが硬くなる原因
そもそも一体なぜタオルは硬くなってしまうのでしょうか？ここでは、タオルが硬くなってしまう場合に考えられる主な原因について解説していきます。
洗剤の使用量が多い
タオルが硬くなってしまう原因のひとつに、洗濯時に使用する洗剤の使用量が多いことが考えられます。
水量に対して洗剤の使用量が規定量より多く使用してしまうと、十分に洗剤が洗い落とされずタオルに溶け残りが生じることで、繊維の立ち上がりを妨げる原因となってしまいます。また、溶け残った状態のまま乾燥させてしまうと繊維奥に溶け残った洗剤が蒸発し固まることでタオルに硬さが生じてしまいます。
洗剤の使用量を大まかに計測されている方や、規定量よりも多く使用している方は注意が必要です。
洗濯完了後に洗濯機からすぐに取り出さず長時間放置している
洗濯が終わってからもすぐに取り出さず放置しがちだという場合も、タオルが硬くなってしまう原因のひとつとして考えられます。
洗濯機を使ったお洗濯では、最後の工程に脱水がありますが、この時の脱水作業は、洗濯槽内を高速回転させることによる遠心力を活用して行われます。
そのため、タオルに強い圧力が加わることで、タオルのパイルが潰された状態となってしまうことに加え、繊維間の空気が抜けて縮小された状態となるため、そのままの状態（脱水完了後の状態）で洗濯機から取り出すことなく長時間放置してしまうと、寝ているパイルが戻りにくくなり、また、圧のかかった形状が記憶されてしまうことで、タオルに硬さが生じる原因となってしまいます。
タオルが硬くなってしまう他にも、そのほか洗濯物にシワが残ってしまうなど良いことなしなため、つい放置してしまうという方は注意が必要です。
干す前に空気中で振らずにそのまま干している
前述した通り、洗濯機から取り出してすぐの状態のタオルは、脱水の工程によりパイルが潰れた状態となり、加えて繊維間から空気が抜けた状態となっています。パイルを立たせ空気を含ませるためには干す前に空気中で振る工程を挟む形が適切ですが、空気中で振ることなくそのまま干してしまう形となると、パイルが潰れ空気を含まない状態のまま乾燥させることとなるので、乾いたタオルはふんわり感のない硬くゴワゴワした状態で仕上がってしまう可能性が高くなってしまいます。
形を整えずそのままパパっと干してしまうという方は注意が必要です。
長時間干している
過度な乾燥も、タオルが硬くなってしまう原因のひとつです。過度に乾かしすぎてしまうと繊維自体が脆くなってしまい、本来の滑らかさが失われ、バリバリと硬い仕上がりとなってしまいます。
加えて、外干しを行う場合は、紫外線ダメージによる繊維焼けなども硬さが生じる要因となるため、特に注意が必要です。
柔軟剤の使用量・使用頻度が多い
柔軟剤は洗濯物を柔らかく仕上げる効果が期待できるものではありますが、過度な使用や規定量以上の使用は、逆に柔軟性を弱めてしまう可能性があるため注意が必要です。というのも、柔軟剤が洗濯物を柔らかく仕上げる仕組みは、繊維に薄膜をコーティングすることで肌触りを滑らかにする仕様のため、繊維自体を柔らかくする効果は期待できない場合がほとんどです。
過度な使用や規定量以上の使用を繰り返してしまうことで、過剰にコーティング膜が繊維を包む形となり、繊維間に空気がうまく通わなくなってしまうため、柔らかくすることを目的に柔軟剤を使用したにもかかわらず、逆にタオルに硬さを感じてしまう原因となってしまう場合があります。
ドラム式洗濯機を使用している
ドラム式洗濯機を使用し洗濯している方は、ドラム式の特性上、たたき洗いする形で洗濯が行われるため、どうしても洗濯中に繊維が潰れてしまいます。ただし、乾燥まで仕上げる場合は乾燥時の温風により繊維が立つためそこまで問題はありません。
洗濯のみ行い乾燥は外干しや部屋干しで行うという場合にはタオルのパイルは寝たままの状態となっているため注意が必要です。
経年劣化している
一般的なタオルの寿命は、洗濯回数が30回を超えた時点が目安と言われています。使い込まれたタオルは当然ながら繊維ダメージが蓄積されているため、どれだけ丁寧に扱っていたとしても劣化は避けられません。
使用回数が多い・長い間使用しているタオルの場合、経年劣化による繊維の傷みによってどうしても硬さを感じるようになります。
硬いタオルを使い続けることの懸念点
硬さを感じるタオルを使い続けることはあまりおすすめできません。ここでは、硬さの生じたタオルを使い続けることによって生じる懸念点についてご紹介していきます。
肌や髪を傷めてしまう
硬いタオルは繊維が傷んでいる・繊維が立っていない・空気が十分に含まれていない状態のため、そのまま使用してしまうと、硬くなった繊維が肌や髪を傷めてしまう可能性が非常に高いです。
使用時にストレスを感じてしまう
硬さを感じるタオルは、使い心地が悪く感じることでしょう。タオルは毎日使用するものなので、硬いタオルを使い続けると、肌や髪を傷めてしまうだけではなく、使うたびにストレスや不快感を感じ、心も疲弊してしまいます。
他の洗濯物の生地を傷めてしまう
硬くなったタオルを他の洗濯物と一緒に洗濯することで、硬くなった繊維が他の洗濯物と擦れ合い、生地を傷めてしまう可能性があります。
他の洗濯物を傷めないためには、まとめ洗いを避け分けて洗うか洗濯ネットを活用することをおすすめします。
タオルが硬くなるのを防ぐための予防法・解決策
ここまで、タオルが硬くなってしまう原因と、それに伴う懸念点についてご紹介してきました。ここからは、タオルが硬くなるのを防ぐための予防法と解決策についてご紹介していきます。
洗剤の使用量は規定量を守る
洗濯の際に使用する洗剤の使用量は、洗濯水量に対して規定の量をしっかりと計った上で使用するよう心がけましょう。
汚れが気にならない洗濯物の場合はむしろ少し少なめに使用する形でも十分に汚れを落とすことが可能です。
たっぷりの水量で洗う
洗濯の際の水量を少し多めに設定することで、洗濯物同士の干渉をより穏やかにすることができます。
ただし、節水という観点でみると懸念される方もいらっしゃるかと思いますので、その場合は次に紹介する手洗いモードの活用をご検討いただくと良いでしょう。
手洗いモードなどを活用する
手洗いモードやおしゃれ着モード（洗濯機メーカーによって名称は異なります）といったモードを活用することで、穏やかな水流・水圧で洗濯されるため、繊維潰れや繊維ダメージを予防しながら洗濯することができます。
ただし、水流・水圧が穏やかな分、通常の洗濯時に比べ汚れ落ちの力は劣る形となるため注意が必要です。
汚れがひどいタオルを手洗いモードなどで洗う場合は、あらかじめ予洗いを行い、ある程度の汚れを落としてから洗濯機で洗うようにすると良いでしょう。
洗濯が完了したらすぐに取り出しすぐに干す
洗濯が完了したらすぐにタオルを洗濯機から取り出し、そのまますぐに干すようにしましょう。
そうすることで、硬くなるのを防ぐと同時に、雑菌の繁殖の予防にもつながります。
干す前に空気をしっかりと含ませるように振ってから干す
タオルが硬い仕上がりになるのを防ぐためは、タオルの繊維間にしっかりと空気を通すことが何より大切です。タオルを干す際には、タオルの両端を手に持ち、空気中に潜らすようにしっかりとタオル全体を振り払うようにしましょう。
干す前にしっかりと振ることで、寝ていたタオルのパイルが立ち、繊維間にしっかりと空気を通しながら干すことができます。
干す時間を調整し無駄に乾かしすぎないようにする
タオルの過度な乾燥は硬さの原因につながります。タオルに手を触れた際に滑らかさを感じる程度で取り込むようにしましょう。日中外に干す場合は、紫外線直下を避け日陰で干すようにし、干しっぱなしにならないよう注意してください。
部屋干しや乾燥機を使って干す場合は都度乾燥具合を確認しながら程よいタイミングで畳むようにすると良いでしょう。
柔軟剤の使用量・使用頻度を控える
柔軟剤の使用は、洗濯機の水量に対しての規定量をしっかりと守り、また、使用頻度においても、毎回の使用は避け、触れた際にゴワつきを感じた毎に使用する形にすると良いでしょう。
そうすることで過剰にコーティング膜ができることなくなり、繊維間に空気をしっかりと含むと同時に繊維表面を滑らかな肌触りに仕上げることができます。
タオルの寿命を把握し古くなったら買い替える
タオル自体が古くなっている場合は、洗濯の方法や保管方法に気を配っても限界があり、どうしても硬さを感じてしまいます。そうなってきた場合は、新しいタオルへの買い替えのサインです。
古くなったタオルは思い切って新しいタオルに買い替えるようにしましょう。
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タオルが硬くなるのを防ぐには洗濯方法の見直しが大事！経年劣化したタオルは買い替えの検討を
硬くなってしまうタオルの硬さの原因は、洗濯の仕方に問題があるか、経年劣化による問題のどちらかの場合がほとんどです。今回ご紹介した記事を参考に洗濯方法の見直しを行い、長期にわたって使用しているタオルは新しいタオルへの買い替えを検討しましょう。
本記事は下記のサイトを参考に作成しております。
（参考：お洗濯・お掃除の教科書 タオルがゴワゴワして固い！ふんわり仕上げる洗濯・復活方法 2023年6月22日、All About 洗濯物をふわふわにする方法！硬い衣類やタオルを柔らかくするには？ 2023年6月22日）
